「12年間異動できなかった」復讐!? テレ東・濱谷晃一氏の異色のドラマ作り

『黒い十人の秋山』『下北沢ダイハード』『バイプレイヤーズ』などで知られるテレ東・濱谷プロデューサーにインタビュー!

2017/12/25 07:00


 

■『黒い十人の秋山』が生まれたきっかけ

黒い十人の秋山
©テレビ東京

ミステリの王道設定を「ロバート秋山が1人で10役を演じる」というスパイスで華麗に新しい作品へと変わった本作。発想のきっかけはどこにあったのだろうか。

濱谷氏:もともと『クリエイターズ・ファイル』が好きだったというのもあるんですけど、『下北沢ダイハード』に秋山さんに出演していただいたころ、『スプリット』という映画が上映されてたんです。


これは23もの人格のある監禁犯に女子高生たちが監禁されるお話なんですが、秋山さんがその監禁犯役をやったら面白いだろうなと思いつきまして(笑) そして、秋山さんのサスペンスを企画しました。


いつもオリジナルのドラマを作る際は「ギャップ」を意識しているんです。そういう意味では『クリエイターズ・ファイル』とサスペンスは真逆で絶対面白いなって。


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■絶妙なタイトル付けの秘訣

(『黒い十人の秋山』主演の秋山竜次。1人10役という難役をどう演じるのか)

濱谷氏の作品の特徴のひとつは、作品タイトルのキャッチーさだ。『太鼓持ちの達人 ~正しい××のほめ方~』『ワーキングデッド ~働くゾンビたち~』『俺のダンディズム』など、彼の作品はその名前を聞いただけで「えっ、なにそれ?」となってしまう独特のセンスを持っている。

濱谷氏:過去の名作のフォーマットをお借りしているというか、パクリっぽいのが多いですよね(笑) 『俺のダンディズム』も神谷町に『俺のイタリアン』があったのを見てつけたってのがあったんで、過去に作ったのもどれもダジャレですね。


ちなみに、『黒い十人の秋山』はかの市川崑監督の作品『黒い十人の女』が元ネタ。濱谷氏の遊び心や、その奥にある映画への造詣の深さが伝わってくるエピソードにも思えるが……

濱谷氏:でも十人ってほんと大変で。『男女七人秋山物語』くらいがちょうど良かったなって撮った後は思いましたね。それか『隠し砦の三秋山』とか。逆に『十二人の怒れる秋山』はさすがに無理ですね(笑)


なお、『黒い十人の秋山』の舞台裏については、下記の記事でもレポートしているので気になった方はぜひチェックしてみてほしい。

繰り返すが、放送は26日の夜11時30分からだ。

・合わせて読みたい→

(文/しらべぇドラマ班・Sirabee編集部

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