探偵が明かす児童虐待の実態 「性暴力が家出で発覚」「こんなところで生活を…」

社会問題になっている「児童虐待」に取り組もうと探偵が動き出した。今回はインタビューを行い話を聞いた。


 

■暴力だけではない、生活の虐待

池田直隆

ここでは探偵も驚いたという実際に遭遇したエピソードを聞いた。虐待というと暴力を思い浮かべてしまうが、池田代表は生活の虐待としてゴミ屋敷で生活していた子供の話を教えてくれた。

池田代表:(ゴミが天井近くまで積み上げられ、足の踏み場もない家の写真を見せながら)この中で実態生活をしているわけですよ。こういうゴミの中で生活しているのも一種の虐待だと思うわけですよ。家の中はホームレス実態です。それで子供と生活している。


こういう生活している子供がまともに育つわけないじゃないですか。そういう意味でも一種の虐待ですよ。暴力的な問題じゃなくて精神的な、こういう生活的な部分で虐待をするというのもあるんですよ。


近隣から臭いがでるからとか、話合いに応じてくれないとか、そういう近隣トラブルから出てきた話ですよね。それで見に行ってみたら、こんなことがあったと。


この状況じゃ学校にも行けない、風呂にも入れないんだから。外から見たら普通の部屋で入ってみたらこの状態、探偵も驚きますよ。


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■保育園と幼稚園の目

こうした入り込まなければわからない事案も存在する。池田代表は親以外で子供と多くの時間を過ごす保育園や幼稚園での情報連携の大事さについて話した。

池田代表:前に保育園の先生たちと虐待について話したことがあるんですけど、明るかった子が少し暗くなって、でもまた明るくなって『ウチには新しいパパができたんだ』って目を輝かせてくるって言うんです。そのうちにだんだん目が死んできてアザができているとか。


保母さんたちからすると、新しいパパが出来たのは良いけど次に何か起こらなければ良いと思って子供を注意して見てる。なので、そういう人たちから情報を得るのも一つの手立て。


でも、保母さんが連絡をしてきたとかそういう話はないんで、認知させていくと虐待がもう少し発覚するんじゃないかなと思います。


 

■児童虐待でも活かされる探偵の力

池田直隆

まだまだ児童虐待の事案に対する経験値は足りないとしながらも、これまでのノウハウを活かした調査で対応をしている。

池田代表:人を見てもともとじっと考える仕事を元々していますから。そういう目線ってのはついているわけです。視点とか読みとか勘とかが身についていないと仕事にならない。あと観察力や洞察力、想像力や想定力ですね。


あとDVでもなんでもルーティーンがあるんですよ。そのルーティーンを早く分析しないと。1日中いじめているわけではない。どんな人でも可愛がってる時期があるので。


独自の調査力を使いどこまで問題に切り込めるのだろうか。一人でも多くの子供の救いになることを願いたい。

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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部

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