痴漢被害の20代女性が示談になった結果… 弁護士から手渡されたモノに恐怖

電車内で痴漢被害を訴えた20代女性、苦悩の末示談に応じることを決めたが、慰謝料の受領方法に仰天してしまう…

2020/05/06 06:00


 

■もし示談に応じていなかったら?

示談に応じることで事件を解決したAさんだったが、示談に応じなかった場合はどうなるのか。齋藤弁護士は「示談交渉をしない場合でも、じつは初犯等の場合には不起訴となることも多い犯罪なのが痴漢事件です」と話す。

刑事事件として処理している間に示談交渉をすれば、先方加害者にも不安定な状態を解消することに対してインセンティブが働いていますから、早期解決のためにも、示談交渉は十分すべき」という。

Aさんの対応については「判断は適切ですが、示談金などの交渉を弁護士に相談しておくとなおよかったのではないでしょうか」と、アドバイスをくれた。


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■被害者も弁護士に相談が望ましい

Aさんの事件を振り返り、齋藤弁護士は「Aさんのケースでは、立派な痴漢が成立しています。駅係員による対応、警察への被害届提出と捜査の進展までの対応は正しい」とコメント。

しかし、「示談すべき事例かどうかの判断が、Aさんで適切に判断できたのか、疑問は残ります」と、痴漢被害を訴える場合には、被害者も弁護士に相談することが望ましいとも助言した。

ニュースでは日々報じられていても、実際に被害を訴えた場合、その後で何が待っているのか、知っている人はそう多くはいないのでは。

Aさんの実体験と齋藤弁護士の見解から、痴漢被害を訴える場合には、被害者も弁護士に相談するこのとの重要性が見えてきた。

3記事に渡ってお伝えした「痴漢被害を訴えるときに大切なこと」は、イレギュラーな対応を含むほんの1例であるが、いま、痴漢などの性被害に苦しんでいる方々に、ほんの1部分でも、事件解決のための参考にしていただけたら幸いである。

《「痴漢被害を訴えるときに大切なこと」記事一覧はこちら》

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(取材・文/しらべぇ編集部・越野 真由香 取材協力/齋藤健博弁護士)

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