ナインティナインに矢部浩之が欠かせない理由とは　大物人気芸人の器

 

■攻めのツッコミ芸人・矢部

人間不信がきっかけか大物芸人としての器を失いがちである岡村を補うように、矢部がナイナイを支えているとも言える。

「岡村さん何してはるんすか」 いうフレーズが有名なように矢部は脱力的なツッコミを生み出し、また先輩相手にも物怖じしない強めのツッコミを入れるなど、緩急あるツッコミスペシャリスト。

浜田雅功とともにMCを務めた『戦闘車』（Amazonプライム・ビデオ） の記者発表会では、矢部はナイナイのダウンタウンとの関係を「ちっちゃいおっさんがビビってるだけ」と説明しているのだ。

矢部は数年前に父親の借金の数千万円を返済しきった、とプライベートでの苦労も垣間見せている。岡村に休養を勧めたのも矢部だった。

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■岡村を支える矢部の役割

ナイナイの器を支えているのは矢部なのだ。ここまでの経緯を見ると矢部が今回も岡村を助けたのは必然的流れのように思える。

矢部は岡村に厳しくトークしていたようにみえながら、5月15日のラジオでは岡村が矢部にラジオの復帰を提案する際、珍しい着信に対し矢部は岡村の心身を心配したという。肝心の岡村のメンタルもしっかりと矢部は心配していたのだ。

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■懐深い矢部浩之

最近矢部は面白いのかということを問われる向きもあり、『アウト×デラックス』（フジテレビ系列）でも山里亮太と比較されがちである。

だが、新型コロナ禍における総集編を見ても、マツコ・デラックスと矢部メインでアウトなゲストと落ち着いたトークをする方が、番組の趣旨に則ってアウトなゲストを深く掘ることができていて面白い面が印象的である。

ナイナイを懐深く大物人気芸人として支えているのが、じつは矢部なのだろう。

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（取材・文／宮室 信洋）