九州豪雨、氾濫怯える住民救うためパチンコ店員がとった行動に喝采の嵐
豪雨で道路が冠水する中、大分市のパチンコ店が、近隣住民に向けて立体駐車場を無料開放。ネット上で称賛の声が殺到している。
2020/07/09 05:00
■拡散されたことに喜ぶ
その後のツイートで8日まで開放している、とつづっていたが、「期限を設けないことにしました。車で来た方には焦らなくても構いません」と寛大な対応を見せる。
冠水した道路の水も引き、服部店長が8日9時頃、駐車場を確認すると20台ほど残っていたが「今日中に残っていた車がなくなれば施錠しますが、残っていれば開放は続けます」とも続けた。
この行動に、ツイッター上では「本当の意味での地域密着!」「なんて素敵な対応!」などと称賛され、8日16時時点で8,500以上のリツイート、9,000を超えるいいねがつくほど拡散されれている。
その状況を見た服部店長は、「率直に有難かったです。もともと多くの方に見られてなかったアカウントで、スタッフ間でリツイートさせていこうと思っていたのですが、どんどん広がってびっくりしました。ツイート後には、車もバンバン来たので、拡散してくれて有難かったです。改めてツイッターのすごさを知りました。自分一人の力ではできなかったことですね」と喜んでいた。
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■現場の判断に任せている
「地域に役立ててればとの一心でした。住民が残るのであれば避難所として使うのもやぶさかではありません」とも語った服部店長。
マルハンの本社広報課によると、災害など緊急時において各店舗で安全が確認されていれば、各店舗の判断のもと、地域住民に向け駐車場や店舗開放などの活動を認めているという。
店によっては、各行政と協定を結び災害時に役立てているが、今回の店舗では結んでおらず、服部店長独自の判断だった。
「『地域社会に貢献する』というスローガンはありますが、細かいルールはないです」と話す広報課。店長の臨機応変な対応が、住民を助ける行動につながった。
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(取材・文/しらべぇ編集部・Sirabee編集部)