レベル高過ぎ… 『駅弁大会』で記者が見つけた激ウマ「牛肉系」駅弁5選

首都圏最大級の駅弁の催事「駅弁大会」が今年も東京・新宿の京王百貨店で始まっている。5種の絶品弁当を紹介したい。


 

■「松阪名物黒毛和牛 モー太郎弁当」

最後は、この弁当箱のインパクトになんとも魅了されてしまった「松阪名物黒毛和牛 モー太郎弁当」(あら竹、税込1,500円、輸送)。

三重県・紀勢本線「松阪駅」で販売されている。中には適度に脂身が入った黒部和牛の牛すき煮がこれでもかと敷き詰められており、甘辛いタレにじっくり煮込まれていた。具材は牛肉だけというストロングスタイルで、まさに“貴族の牛丼”だ。

この弁当、味はもちろん、弁当箱にもこだわりが。

箱は和牛をモチーフにしており、よく見るとうっすら瞳がうるんでいる。その妙なリアルさに驚きつつも、食べさせていただくことに感謝しながらゆっくり箱を開けると、今度は電子メロディが勝手に流れ出る仕組み。さすがものつくり大国・日本だ!

しかし音はというと、約20年前の携帯電話を思わせる単音で、曲目は「兎追いしかの山〜」の歌い出しでおなじみの「ふるさと」。なんというハイセンス。これぞ本気のエモい駅弁である。


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■駅弁業界の現在

牛肉は冷えると脂が固まって表面に浮き上がってしまう印象があるが、どの弁当もそんな心配が一切なく、料理人たちの工夫と知恵が詰まっており、「冷めていても120%美味しい」と実感させてくれた。

新型コロナウイルスの影響で、国内旅行にもなかなか行けない時代になった。

旅客が激減したことで、各駅弁業者にもその逆風が吹き込んでいる。会場は盛り上がっていたが、コロナの影響を鑑み泣く泣く出店を諦めた調製元もあったそうだ。また大雪による輸送障害で、会場への到着が遅れている駅弁もあった。

前述「三味牛肉どまん中」を手がけている新杵屋は、弁当用に用意した米「どまんなか」を米粉のピザに代用させ、自慢の肉をその上に乗せた新商品をリリース。各メーカー、アイデアを絞ってこの苦境を必死に乗り越えようとしている。

各地の駅弁調製元にとってこの「駅弁大会」は、全国に知名度を広める大きなPRの場所である。そして駅弁ファンを喜ばせることができる貴重な機会でもある。

どうかここに来たら、過去、電車の中で美味しい駅弁を食べながら旅程を楽しんだことを思い出して欲しい。気兼ねなく鉄道旅を満喫できる日が1日も早く戻ることを心から祈りながら、記者は「うまっうまっっ!」と独り言を言いながら駅弁を食べ続けるのであった。

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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤

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