西武・森、再起の鍵握るバッティング改善に手応え 「土台はできた」
昨季3位で終わった埼玉西武ライオンズ。優勝のためにはこの男の再起が欠かせない。
2020年シーズン、不振に苦しんだ埼玉西武ライオンズの森友哉捕手が、春季キャンプ初日から躍動している。打撃に守備にと積極的に動き回り、今シーズンの再起を誓った。
■地獄の「個別強化練習」
打率.251、9本塁打、38打点と、首位打者に輝いた2019年シーズンに比べ大幅に成績を落とした昨季。守備面でも7失策、7捕逸と精彩を欠くシーンが目立ち、スタメン落ちを何度も経験した。
1日、スタートした春季キャンプ初日には、ブルペンでピッチャーの投球を受けた後、バッティング練習、さらにはあまりの厳しさに“西武キャンプ名物”ともいわれる捕手向けの「個別強化練習」というハードスケジュール。
ワンバウンド捕球を想定したブロッキング練習では、右左、さらには円を描くように合計15回、中腰で膝を着きながら素早い動作を繰り返し、1セット終わるとあまりの厳しさに捕手全員がグロッキー状態になるほどだった。
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■「土台はできた」
練習を終えた森は、「キツかったです(笑)。個別強化練習が予想を上回りました。これだけしっかり動いたのは久しぶりだったので、緊張感もありけっこう疲れました…。」と本音を吐露。
オフにはバッティングフォーム改善にも着手。この日のバッティング練習では鋭い打球を何度も飛ばしていた。
「今の自分の感覚とすり合わせながら、どういうフォームが一番スイングしやすいか探りながらやっています。感覚的には悪くない。土台はできたと思うので、実戦に向けて体のキレなどを上げていきたい」と手応えを語る森。
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■自分のスイングを
記者から今シーズンの打撃について目標値を聞かれると「どうしよう…ムズッ」とトボけて、記者陣を沸かせる一幕も。
数字の明言は避けつつも、「しっかり球をとらえることが大事で、そのあとに本塁打や打率、打点がついてくればいいと思っている。去年は打率にこだわりすぎてシーズンが終わってしまった部分があり、そこは反省点。まずは自分のスイングを積極的にしていく」と熱い闘志を燃やしていた。
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(取材・文/しらべぇ編集部・キモカメコ 佐藤)