ダイソー店頭、おままごと勢がガチ歓喜 「現代ならでは」の理由に称賛相次ぐ

ダイソーで発見した「おままごと」グッズ。細かい部分への気遣いに、称賛の声が相次いでいるのだ。

2022/01/03 04:45


 

■「おままごとセット」を買うのに苦労するワケ…

今回のツイートを投稿する以前の状況について、ツイート投稿主の豆さんは「身近で安くおままごとセットを買おうとしても『おままごと=女の子』というイメージの、ハートいっぱいのピンクベースなものが溢れており、なかなか手を出せずにいました」と振り返る。

そんな折、ダイソー店頭にて件の「おままごとセット」と出会ったワケだが、こちらのデザインに関しては「一部にまだハートはありますが、シンプルで男の子でも選びやすい、かつオシャレなデザインと感じました」と、笑顔で語ってくれた。

おままごとセット

豆さんからは「男の子だってごっこ遊びするのに『かわいすぎて買えない』と悩まれるパパママ結構多いと思います」というコメントも見られたように、遊具・おもちゃに見られる「固定観念」に尻込みしてしまう親も少なくない様子。

試しに、5歳と2歳の息子がいるSirabee編集部員の女性に件の商品を見てもらったところ、「(豆さんのツイートに)激しく共感、同意です」「男の子でもおままごと好きな子は好きですし、私は室内のインテリアとの調和を気にするタイプで派手なおもちゃはあまり好きではないので、こうしたシンプルなデザインはかなり嬉しいです」というコメントが返ってきたのだ。


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■なぜこのデザインに?

件のシンプルな「おままごとセット」がDAISOにて販売されるようになったのは、今年7月からのこと。

おままごとセット

全4種類のラインナップだが、それぞれ2色ずつ展開されており、ツイートの写真にもあった「1」はモノクロと赤黒、その他はピンクと白のカラー展開となっているそうだ。

いわゆる「女の子向け」を強調していないデザインについて、広報担当者は「ままごとは女の子だけが遊ぶものではない、という意図からです」「ジェンダーレスの観点から、今後も女の子向け、男の子向けという表現は行ないません」と、キッパリとした口調で断言してくれた。

ここで記者が注目したいのは「選択肢としてピンク色のバージョンが残っている」という点である。かつては「おままごと」も「ピンク色」も男の子ではなく女の子に好まれる存在として認識されていたが、だからといって「ピンクのおままごとセットは女の子向け商品に映るから、全て排除すべき」と考えるのは、かなり極端だろう。

おままごとセット

というのも、前述の女性編集部員からは「私は黒派ですが、息子はピンクが好きなので、おそらく売り場に連れていったらピンクの『おままごとセット』を選ぶと思います」というコメントが見られたように、そもそもピンクというのは「男女問わず人気が高いカラー」なのである。

そのためDAISOも、カラー展開をピンクのみにしたりピンクを排除するのでなく、ユーザー(子供たち)に選択肢を与える形でピンクを含む2色展開を採用したものと記者は推測する。

「ピンクのおままごとセット=女の子向けのおもちゃ」という固定観念を打ち破るだけでなく、DAISOが示したような「ピンクのおままごとセットで遊びたい子供たちの気持ちも決して無下にしない」という考え方こそ、現代社会に求められているスタンスではないだろうか。

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(取材・文/Sirabee 編集部・秋山 はじめ

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