元カレの企みで硫酸かけられ男性不信の女性 チャリティー活動で真の愛に出会う
「死ぬか、醜くなれば誰も彼女を欲しがらない」と目論んだ元カレの計画は、恐ろしいものだった。
彼氏に硫酸をかけられて死の淵を彷徨った後、火傷の被害者を支援するNGOを立ち上げたというパワフルな女性がウガンダにいる。外見を気にし、男性不信に陥っていた女性だが、ついに「真実の愛」を見つけたという。
国境を越えた活動の中で繰り広げられた愛と希望の物語を、『Mirror』などの複数のメディアが取り上げた。
■結婚要求する元カレがエスカレート
ウガンダに、「ホープ・ケア・レスキュー・ミッション」というジェンダーに基づく差別や火傷の被害者を支援しているNGOがある。設立者かつ代表者のリネティ・キルンギさんは、自身も酸によるひどい火傷の被害者だ。
当時、ウガンダ・カンパラにある大学の社会学部生だったというリネティさんは、「大学進学をせずに自分と結婚しろ」と要求する彼氏と別れたばかりだった。
その元彼氏は、リネティさんが大学生になった後も付きまとい、脅し続けていた。そしてストーカー行為がエスカレートした結果、驚きの行動に。なんと知人に金を払い、通学中のリネティさんに硫酸をかけるよう依頼したのだ。
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■「死んでしまいたい」ほどの激痛
ウガンダやカンボジア、バングラディシュなどの一部の国では、「結婚や性行為を断られた」などの理由で、女性に酸をかけて容姿を損わせる事件が後を絶たない。元彼氏もまた「死ぬか、醜くなったら誰もリネティを欲しがらない」と目論んだのだ。
体中に硫酸をかけられたリネティさんは、衣服を燃やされたうえ、あまりの激痛に「車に轢かれて死んでしまいたい」と思ったほどだったという。そんな状態のなかやっとの思いでたどり着いた病院では、看護師から9時間にわたって冷水をかけ続けられることになった。