地方を襲う過疎化の現実　「テナント募集中だらけ」の釧路が教える街の行く末

戦後日本を代表する政治家の1人に田中角栄という人物がいる。貧しい農家の家庭に生まれ、最終学歴が中学校卒業ながら総理大臣にまで上り詰めた、現代では考えられない経歴の持ち主である。

その彼が1972年に発表した政策が「日本列島改造論」である。これは当時からの懸案である都市の過密と地方の過疎を解消させようとする構想であり、地方でも豊かに暮らせる国づくりを唱えたが、結局は地価の急騰などを招き、理想とは程遠い結果となってしまった。

さて、地方の凋落はツイッターでも語られており、旅行で訪れた釧路の街に愕然とした様子のツイートが話題になっている。

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■過疎化が進行する釧路

「釧路、ヤバイヤバイと噂には聞いていたけど、想像を絶するぐらいヤバかった。街中テナント募集中だらけ」と投稿したのはツイッターユーザーのりーべさん。りーべさんは架空の世界で地図を制作する「空想地図」を描く人物として有名だ。

ツイートと同時に投稿された画像を見ると別々の商業ビルが写されており、閉鎖されていたり、テナント募集中の貼り紙が貼られていて、りーべさんも動揺している様子が窺える。

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■変わり果てた街の様子に悲痛な叫び

このツイートに釧路に由来のある人々から「地元の過疎化が進行してて泣けてた」「約30年前に大学生で住んでました。　懐かしくもあり悲しくもあります」といった悲しみのコメントが殺到。

それでも「釧路を盛り上げたい」というような前向きなコメントもあり、逆境の中で奮闘する人達を励ます一幕もあった。