飲んでにこにこ「えびす顔」になる『福顔』 三条市唯一の酒蔵で超軟水を活かして

「いからし」と読む五十嵐川の伏流水は県内でも指折りの超軟水だ。

2018/02/14 22:00


 

■五十嵐川伏流水で仕込む

福顔酒造

福顔になってほしいと願いを込めた代表銘柄 そんな話を聞いては、是非とも恵比寿様の福顔にあやかりたいもの。して、その味わいやいかに。

「米の旨みのふくよかな香り、飽きのこない奥ゆかしい旨み。ほのかな甘みと柔らかな酸味が醸し出すハーモニーが絶妙です」との説明。なんとも飲んべえ心をくすぐられるではないか。

そんな味わいは何に由来するのかと問うと、小林社長は答えた。

「仕込み水でしょうね。清涼感のある柔らかくさらりとした味わいは、五十嵐川の伏流水に負うところが大きい。うちの酒は五十嵐川の水と、五十嵐川が育む米で造っています」


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■超軟水を造りに活かす

ここに水を供給している浄水場は、五十嵐川の伏流水が水源。取水される原水の水質が良いことから、緩速濾過といわれる方法で浄化されているそう。

緩速濾過とは薬品を使わずに、細かい砂の濾過層にゆっくりと原水を活かす方法で、自然水に極めて近い水とのことだ。

しかもこの五十嵐川の水は県内でもトップクラスの超軟水。昔は、発酵力が弱い軟水では、思うような酒造りができなかったといわれる。

この超軟水と向き合い、辛抱強く努力を重ねた末に、仕込み水として酒造りに上手く生かすことができたからこそ、福顔酒造は今日までこの地で生き残れたのであろう。

事実、3年連続で全国新酒鑑評会において金賞を受賞するなど、その造りはますます磨きがかかっている。

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■契約栽培の田んぼで田植え・稲刈りに参加
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