ダイソーで発見したケース、中に意外すぎる物が…　奇跡のサイズ感に大反響

ダイソーで販売中の、とあるケース。予想だにしなかった活用法に、注目が集まっているのだ。

2021/09/24 04:45

■この出会いは運命だった？

DAISOのロッドケース（300円）が優秀すぎた。刀がぴったり入るサイズで、木刀3本は余裕。竹光や居合刀は鍔がややはみ出すけど、両側からチャック閉めれるので手拭いなど巻けば持ち運び可能。

うちは刀多すぎて袋が枯渇してたので重宝しそう。殺陣界隈で手頃な木刀ケース探してる人にオススメ！ pic.twitter.com/E91aIgeNe4

— 入倉慶志郎(昭鳳) (@swordance37) September 5, 2021

まずは「ロッドケースに刀をしまう」という意外な活用法を閃いた経緯をめぐり、入倉氏に当時の様子を振り返ってもらうことに。

「私は舞台で使用する小道具を製作する際に、毎度ダイソーさんには大変お世話になっておりまして、ある日、その下調べ（材料探し）のため店頭に足を運んでいました」「近年では釣具用品の取り扱いの増えたダイソーさんの、その充実したラインナップに驚きつつ店内を散策していたところ…たまたま目に飛び込んできたのが今回の商品になります」と、入倉氏は語り出す。

「もしや！」と思って袋の長さを確認したところ、約115cmと判明。一般的に販売されている居合刀袋のサイズが110〜120cmのため、これらと遜色のない規格に思わず興奮してしまったそう。

入倉氏は続けて、「より厳密な話をするなら、成人男性が使用する木刀大刀のサイズは約102cmなので、こちらも収納がゆうに可能です」「私の愛用している模造刀は二尺四寸（約73cm）で、柄まで入れた全長は約105cmになるのですが、これも収納可能なサイズになっています。そこで迷わず購入しました！」と、プロならではの視点で、ロッドケースの収納性がいかに優れているかを熱弁してくれた。

もちろん300円というお手頃価格も重要で、「この手の縦長のケースは専門店を除けばあまり出回っておらず、かつこの価格で手に入れられることはまずありません」「物にもよりますが、通常の木刀ケースは1,000円以上のものが多いですね。高級品だと10,000円を超える物もあります」といったコメントも。

同商品を活用しての感想については「なんと言っても、その安さと軽さが魅力です」「生地が薄い分、大事な刀の持ち運びには適さないですが、稽古用の木刀にはもってこいの、お手頃価格が嬉しい逸品です！」と、笑顔で語ってくれた。

■「素晴らしい巡り合わせ」のワケに納得

刀の持ち運びについてまわる「銃砲刀剣類所持等取締法」（銃刀法）を考慮し、「生身での持ち運びは、たとえ竹光といえど推奨できたものではありません」「同様に、刃がないとは言え木刀もやはりケースに入れて持ち運ぶ必要があります」とキッパリ断言する入倉氏。

もちろん刀用の袋も今ではネット通販で気軽に購入できるのだが、舞台や舞踊で使用する刀が20本弱もあるため、それぞれに専用のケースを購入していては出費もかなりかさんでしまう。

そんな中、こちらのロッドケースに出会えたのは「本当に素晴らしい巡り合わせだった」と、入倉氏は破顔しつつ振り返る。

また前述の通り、レイヤーを始めとする「コスプレ界隈」からも注目を集めた件については、「刀の袋は必要だけれど、武具専門店で買うほどではない…という方にもぴったりな商品とのことで、反響が大きかったです」「軽い素材で折り畳めるサイズなので、鞄の中に入れておけるのも大きな利点ですね」といったコメントが見られた。

なお入倉氏は、11月10日から14日にかけて公演される蛇ノ目企画「FANTASISTA」にて大迫力の殺陣を披露する予定なので、ぜひチェックしておきたい。

■ダイソーは釣具が強い？

…と、ここまで「刀の収納ありき」な活用法で同商品に注目してしまったが、本来は「釣竿をしまうもの」であることを改めて強調しておきたい。

ダイソーは近年、釣具用品の展開に力を入れており、こちらについて大創産業の広報担当者に話を聞くと、「コロナ禍でソーシャルディスタンスが保てる趣味として、釣り需要が高まっております」「そこで2020年4月頃からルアー関連を中心に新規商品を増やし始めたところ、予想以上の反響があり、今年の春より、本格的に品揃えを拡大した、という経緯がございます」という回答が見られた。